円錐 角膜とは?

円錐角膜とは角膜が薄くなり、角膜の表面中央部が突出し、球形の角膜が円錐状になる進行性の病気のことです。円錐角膜の場合、進行する度合いは人によって様々で、数ヶ月の間に進行する場合もあれば、何年もかけて進行する場合があります。進行するにつれ強度の近視および乱視を伴い、程度に差はありますが多くの場合両眼性の眼疾患です(片眼が全く正常のこともあります)。角膜移植をしなければならないケースもあります。



円錐角膜に特徴的な円錐状の角膜


円錐角膜の初期には通常のコンタクトレンズなどで矯正が可能であるため乱視と勘違いされることも多いですが、症状が進行すると円錐角膜用のレンズが必要となります。重度の場合には角膜移植が必要になることもあり、円錐角膜の場合、突起した部分の角膜が薄くなってきますからレーザー手術のレーシック、PRKなどの屈折矯正手術等も円錐角膜には適応しません(これらの手術を受けると角膜が破れる場合があります)。
円錐角膜の明確な原因は、まだ不明だが遺伝性疾患可能性は低いといわれており、眼をこするなどが大きな要因ではないかといわれています。発症率は男性が女性の3倍ともいわれています。発症時期は思春期が多く、ほとんどの場合30歳前後で進行が止まるといわれていますが、40歳、50歳になって急激に進行する場合もあり、進行速度にも個人差があり、数ヶ月から何年もかけて進行していき、進行するにつれ不正乱視が強く出てきます。

円錐角膜の画期的治療法、イントラ角膜リング

円錐角膜が原因でレーシックでは効果が期待できない方に適した施術です。
今までレーシック等の治療が不可能だった、円錐角膜の患者様に対しても可能な施術で良い結果がでています
角膜内に半円のリングを挿入して角膜の形状を変えて近視・乱視を治療します。以前の角膜リングの挿入は、器具を用いて角膜を切開し、リングを挿入していましたが、当院ではイントラレースFS60レーザーを用いることでコンピュータ制御による角膜の切開が可能になり、より安全かつ正確な施術が行えるようになり、効果も一層期待できるものとなっています。円錐角膜治療では最新の技術であり、最も安全な方法です。

角膜リングは直径5〜7ミリの2つの半円からなる弓形の形をしており、さまざまな厚みがあります。このリングは50年以上もの間、白内障治療に使用されてきたプラスチック製の眼内レンズと同じ特殊プラスチックから作られています。このリングは、有機体に対して耐性があり、非常に安全性の高い素材です。
・ 近視・乱視の治療が可能です。
・ 角膜の強度を高めて、円錐角膜の進行を遅らせることができます。
・ コンタクトレンズの装用が出来ない方はコンタクトレンズにより矯正が可能になる効果もあります。
・ 万が一効果がない場合はリングを取り出して元の状態に戻す事もできます。
・ 回復の幅には個人差があり、スーパーイントラレーシックほどの矯正精度はありません。
円錐角膜治療法、イントラ角膜リング取り扱い病院の紹介
品川近視クリニック

円錐角膜の治療、フェイキックIOL

フェイキックIOLは、矯正視力が良好な初期円錐角膜の方に適した円錐角膜の治療手術です。
フェイキックIOLは角膜と虹彩の間にある前房に特殊なレンズ挿入し、虹彩に固定することで、光の屈折を変えて近視、遠視、乱視を矯正する、いわば“目の中のコンタクトレンズ”です。
フェイキックIOLによる視力矯正は、水晶体を残したままフェイキックIOLを挿入するため、調節力を失うことがありません。フェイキックIOLをはずして、もとの状態に戻すことも可能です。
フェイキックIOLはヨーロッパでは1986年から使われていて、アメリカでは2004年9月に、日本の厚生労働省にあたるFDA(アメリカ食品医薬品局)の認可を得ています。
フェイキックIOLに適応できる人
レーシックやPRKでの治療が困難な強度の近視・遠視・乱視の方
角膜が薄い方
矯正視力が良好な初期円錐角膜の方
円錐角膜の治療、フェイキックIOL手術の取り扱い病院の紹介
南青山アイクリニック東京
南青山アイクリニックで使用しているフェイキックIOLは、Ophtec社(オランダ)の虹彩把持型レンズ、ArtisanとArtiflexです。

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